Google Chartでは、検索エンジンの使用時と同様、URL内のオプションパラメーターの指定でグラフを描画します。パラメーターを設定したURLを渡してやると、その都度、ダイレクトにグラフを画像で出力するという優れものです。たとえば、以下のように指定すると、
http://chart.apis.google.com/chart?cht=p&chs=300x150&chd=t:20.5,79.5&chl=20.5%
以下のようなグラフが出力されます(図をクリックすると実際に作成します)。
ここでパラメーターの「cht=p」はグラフ種類(chart type)が円グラフ(pie chart)であることを指定しています。同様に「chs」はサイズを、「chd=t」はデータ(テキスト方式)を、「chl」はラベルを、それぞれ指定しています。
もともとは、このように、自分でテキストで書き込んでいたのですが、ブラウザで部品を指定しながら作成できるウィザード(対話)型のツールも追加され、いっそう使いやすくなりました。

また、以前はタイトルや要素指定で、日本語の表記がうまくできていませんでしたが、これも改善されているようです。


円グラフの開始角度を指定する
Google Chartでグラフを作成する際のちょっとしたコツですが、円グラフを作ると、初期設定では、開始角度がなぜか90°(時計でいうと3時の位置)からはじまっています。日本では、0時の天頂のところからはじめるのがふつうですから、変更したくなります。この開始位置は、「chp」オプションで指定可能ですが、角度指定はラジアン(弧度)での指定になります。角度をずらして天頂からの開始に持っていくには、90+270=360で、270°(3/4π)分足してやるか、逆に−90°(-1/4π)差し引いてやればよいということになります。これはラジアン換算すると、おおむね4.712、あるいは-1.571です。従って、この値をパラメーターで指定すると、ちょうどてっぺんからの開始になります。
指定なしの初期状態では、こんなですが、
「&chp=4.712」 を指定すると、てっぺんからはじまります。
思わぬところでラジアンが活躍しました。