この計算公式は、aからBのC乗を作るための指数は、aをBにするための指数をCで乗じたものに等しいという意味です。あるいは、対数はそれ自体が指数の計算なので、真数の指数は外に追い出して同じ指数として計算できるという理解でもよいと思います。前回のものと同様、指数法則の(3)に対応しています。
こちらについても、前回と同様の図解を提示しておきます。説明の内容は、上の式によるものと同じで、a という底から同じBの c 乗という真数を作るのに、直接到達する場合と、Bという中階を経てそうする場合を比較しています。
この公式を使うと、真数の中に累乗の形で指数が含まれている場合、それを絞り出して対数の外に出し、簡単な数の対数として扱うことが可能になるので、対数の計算を行ううえでたいへん重宝する強力な公式です。